カレーですよ2408(山梨 笹子峠 大黒屋 サンガム)峠のお宿のインドのカレー。 | ごちそう♡さがしドットコム

カレーですよ2408(山梨 笹子峠 大黒屋 サンガム)峠のお宿のインドのカレー。

やっとの事でたどり着きました。
そこには予想を超える楽しい出会いと心地の良い空気がいっぱいでした。



カレーですよ。



やっと辿り着いた、ずっと行きたかった、という想いのあるお店についにお邪魔することができました。

ご存知、ボクは車を走らせるのが大好きです。
小さなSUVを新車で買って早1年8ヶ月。なにげなく走行距離計を見て驚きました。もうそろそろ4万キロになります。そんな走ることが好きなボクは、わりとよく、ハンドルを国道20号、甲州街道甲府方面に向けます。富士山を眺めに行くこともあります。富士五湖の水面を見に行くことも、ぐるりと箱根を回ることも、そのまま海に出て小田原から海沿いを走ることもあります。

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そんな中、お気に入りが笹子峠。笹子には山越えのルートが3つあります。一つは中央道。笹子トンネル。2012年に大変痛ましい事故が起きました。トンネル天井板の崩落事故。多数の犠牲者が出て、大変辛い事故であった中、奇跡のような物語も生まれました。笹子トンネルのインプレッサの話しです。よくボクは思うのですが、クルマには魂があって、持ち主にだけにはその魂を見せるのだけれど、あの事故では持ち主にだけ、というわけにはいかなくなってインプレッサはその魂のすべてをさらけ出して崩落する天井を縫って駆け抜けたのでしょう。そして命尽きたのだと、ボクの目にはそういう風に見えたのです。

話がそれましたね。

もう一本の道が同じ笹子トンネルで、こちらは国道20号のトンネル。そしてもう一本。笹子峠。下道主義のボクですが、いつもはスーッとトンネルを通って勝沼、塩山甲府とクルマを進めます。それで、どうも高速道路と同じくらいトンネルがつまんなくて苦手です。それと、長いトンネルをくぐるとき、その上にある山の重さなんかを最近感じるようになってきて自然ではないなあ、と避けることが多くなってきました。同じくらい、避けられない道とトンネルも増えました。笹子にはそいつを避けて通れる素敵な峠道がまだ残っています。

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国道20号、笹子駅を過ぎて笹子トンネルを避け、その手前で左にハンドルを抉るとそれが旧20号、笹子峠です。細道で、里山風の風景は短く、すぐにタイトなコーナーが連続する山道に。そこをオーバースピードにならないように気持ちいい程度のスピードで次々と現れるカーブに合わせてステアリングをねじってやり、アクセルとブレーキを上手に使ってやって柔らかくコーナーを受け流して快適に走る。ちょいとした至福、快楽の時間です。古いオフィスビルの給湯室がある地下の廊下のような殺伐としたトンネルには我慢がなりません。こちらを選ばないわけにはいかないわけです。たまに車を路肩に止めて寒い風に当たって落ち葉を踏みしめるのはこれまた格別。

そうやって時間を過ごして、また里山の景色に戻ってくるんですが、そんな楽しい時間を終えて下界に戻ったときに、いつも気になる看板が出ていたんですよね。カフェ、と出ています。カレー、とも書いてありました。寄ってみたいなあ、と思い始めてはや数年。チャンスがやってきました。

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何度か訪ねたこともあったんですが、タイミングが悪く閉店の時間にあたることが多かった。夜が早いのですよ。この日も滑り込みでした。初めて電話をして行ってみたんですね。はじめからそうしておけばよかったよなあ。そういうの苦手なんです。ご縁が大事。

その建物は築300年ほどの本物の山里の古民家。素晴らしい佇まいです。それを改修、宿兼カフェになっているようです。大変に雰囲気のある建物で、ちょっとワクワクしてきます。店、宿の名前は


「大黒屋 サンガム」


はじめは大黒屋の名前で覚えていましたが、いつだったかサンガムという名前が追加になったなあ。ネパール料理のお店にその名を使う店が多かったよなあ、とぼんやり思っていました。

暖簾をくぐって扉を開けると入ったところは土間。土間の右には板の間があってそこがメインダイニングのようです。素敵な感じだなあ。女性のご店主が迎えてくれました。さて、靴を脱いで板の間に上がり、席についてホッと一息。

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ご店主がポットでフレバリーティーをサービスしてくださいました。ほっとするねえ。うれしいです。メニューを眺めて選んだのは、ちょいと欲張りな、


「2種カレーSANGAMセット」


カレー2種、ナン、ライス、サラダ、ミニタンドリーチキン、、デザート、ドリンクという贅沢セット。ちょっと長く想っていたお店ですからね。

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注文して少しすると「外は寒かったでしょうから」と、カスリメティとニンニクの白菜スープを出していただきました。レギュラーのメニューではないもののようです。
寒かったので気を使っていただいたようです。うれしいな。

そしてこれが驚きの味。

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苦味と香りが不思議なカスリメティのドライリーフのスープ。これは素晴らしいセンスです。こういう感じは食べたことがないなあ。アジア的な香りもするのですが、やっぱり和風でしょうか。そして和風だと思っている自分を疑ってしまう、本当に和風でくくっていいの?という自問自答が出る面白さ。

「今日は火を落としてしまったのでタンドリーチキンの代わりにね」と出てきたチキンロール2種。

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白はハーブがたくさん入ってヨーロッパ風の味、香りです。鶏ハムの風情でしょうか。日本人にも馴染みやすい味ですね。茶色いのはお肉が水分量少ないドライ仕立てでかじって食べていく感じが面白い。中に紅芋が巻き込んであります。柚子のアクセントがインパクト大きくて、これもおもしろいなあ。。どちらもいいものです。

店内、壁は黒々と燻され、風格があります。そういうしっかりした土台の上にちょっとヨーロッパテイストのレイヤーが乗っかっていて不思議なバランスがあるんですよ。そして料理はインドやネパールの雰囲気。とても刺激的です。

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カレー2種、この日は野菜カレーとチキンカレーでした。

野菜カレーはドライのサフジタイブ。甘みがすごくて驚きました。明らかに野菜のチカラ感じる甘みで出色の出来です。サツマイモ、かぼちゃ、里芋、ゴボウなど季節柄土の香りのする野菜が多いのも好ましいのです。野菜は季節のもの、土地のものがいい。おかわりが欲しくなるおいしさでした。

チキンカレーはトマト風味で甘みが抑えめにしてあるのがよいですね。野菜カレーとの対比が鮮やかになりバランスが取れています。どこかに香ばしい香りがしてスプーンを止められません。

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チャパティとごはんがつきました。
普段はナーンがつくようですが、先ほどと同じ理由で今日はチャパティ。ここで気がついたんですよ。火を落とした、と言っているのは、それはつまりあれだ。タンドールの事か、そうなのか。気がつくと土間にはタンドールが鎮座しています。古い日本の民家の土間にタンドール。なんという素敵なマッチングだろう。

デザートもいいのです。
ヨーグルトにマスカットや柿、それにワイン煮の果物が。大変な満足です。素晴らしいなあ。

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そんなところから女性店主と話が始まり、旦那さまがタンドールを自作したこともある事、もともとは東京国立でレストランを営んでいた事、三鷹にあった頃のアジアハンターの顧客である事、いろいろな面白い話やつながりが浮かび上がってきました。

話をする中で一番はじめに食べたスープの話になって。あれはネパール料理のグンドゥルックスープのエッセンスを取り入れてあるとうかがって、驚きました。
まさか笹子峠の降り口でグンドゥルックなんていう単語を聞こうとは思ってもみませんでした。どうやら国立時代にネパール人のコックさんを雇っていらっしゃったご様子。

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それなら、と木曽の山の中で出会ったすんき漬けの話を返してみると本当に面白そうにしてらっしゃいます。楽しいなあ。

いやしかし、笹子峠の麓でで美味しいカレーに舌鼓を打ちながらグンドゥルックの話ができるとは。こんな僥倖はなかなかありません。
ひとしきりおしゃべりをして、ちょっとこれじゃあ止まらないなあ、と続きのおしゃべりを我慢してお会計のお願いをしました。

行きつけの、お気に入りの峠に知人ができました。

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上手く時間を合わせて今度は旦那様とタンドール談義をしてみたいものです。ご縁と、何か新しいものを得られる予感を感じながら街灯もない里山の細い路地に出ました。

さて、この余韻を楽しみながら、アクセルを踏んづけましょう。


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