カレーですよ4071(巣鴨 プルジャダイニング )

すこしまえ、マロンさんとベリーさんと3人で行く予定で約束してたんですが、当日体調不良で行けなかったプルジャさんのお店。すごく久しぶりになってしまったなあ。



カレーですよ。



そのあと、プルジャさんが心配をしてメッセージをくれました。「はぴいさんだいじょうぶ?」
うん、気にしてくれてありがとう。膝を痛めて強い鎮痛剤飲んだら起きられなくて寝ちゃってたんです。ごめんなさいね。

それで、早々にって思っていてやっと顔を出せました。扉から顔を出したらヌンさんもプルジャさんも笑顔でおいでおいでをしてくれています。いいなあ、うれしいなあ。
チキンカレーのセットでオーダーを入れました。するとプルジャさんが。「新しくメニューに取り入れたい料理を試作するんだけど試してもらえる?」って。そりゃあ願っても無いと引き受けます。だって絶対面白いに決まってるもの。どうやら大麦ごはん的な何からしいんです。さて、どういうのが出てくるかな。

しばらくして出てきたものがこれです。試作って言ってたけどもう完全に盛り付けの美学までもが練りこんであるきちんとした完成品。素晴らしい。「アトをモイとタルカリで食べるセット!おいしいですよ」とのこと。へええ、ごはん、なんだろう。変わった感じだなあ。

「アト」は大麦の粗挽き炊きという感じのものでした。そうか、大麦かこれは。大麦は自分で必要なサイズに挽いているそうです。市販のものだとちょっと違う感じになっちゃうみたい。これがね、実に舌に心地いい食感なのですよ。ふわっと炊きあがっていて舌触りが滑らかででも小さなつぶつぶを心地よく感じられて実によいもの。香りも良いし、とてもおいしい。

「モイ」はヨーグルトの上澄みのようなもの、でしょうか。正確にはヨーグルトの上に浮いてくる透明のあれ、乳清ではなくて、ヨーグルトを作るときに少し分離した一部というイメージのものみたい。不思議なくらい酸っぱさはなくて、アトにかけてもまったくバランスを崩さないんですよね。

アトにはモイをたくさんかけて食べるのよ、とプルジャさん。じゃぶじゃぶとかけてちょいとおかゆ風になるように混ぜると具合がいいみたいうです。あ、本当だ。

これにこの日は5種のタルカリ(おかず)を合わせてあります。どちらも薄味で、そしてそれが大変真っ当であると感じるアトにモイをかけたところにしっかり味のタルカリおとしてやり、一緒に食べるんです。いや、まったくもっておいしいねえ。
単純に味の話としてもこれはおいしいよいものです。日本人の口にも必ず合うであろうことがわかります。いいね、こういうの。素朴で変なふうにいじっていない味で、でもちゃんとおいしいやつ。

タルカリはどれも悲鳴をあげるおいしさと、悪いいじり方を一切していないシンプルさ。どのおかずにもなぜこの季節におかずとなってここに出てきたのかの理由があるものばかりです。そここそが素晴らしいところで、プルジャダイニングに来る意義だったり尊さであったりするわけです。

お客さんたちの料理が一通り捌けると、プルジャさんが席にやってきてくれます。しばらくぶりで会ったのでおしゃべりが止まらないね。
ここ10年で東京に暮らす日本の人がどう変わったか、とか食べ物への興味のない人への危機感の話とか、コミュニケーション能力が低くなりつつある日本人のことや、本当に意義のある色々な話ができました。いつも通り心もお腹もいっぱいになります。

さて、帰ろうかと腰を上げようとするとプルジャさんに制されます。「お茶飲んでって。」

「カッテチア」はお米の焙煎茶でした。濃い茶色になるまで炒った生米をミルクで煮出して砂糖を入れたものです。製法を聞けばごくシンプルなものなんですが、面白いことに飲むとコーヒーそっくりなんですよ。これはお米で作るカフェオレだねえ、というと、プルジャさんは「わたしの村ではポカラやカトマンズが遠いから、お茶が切れると簡単には買いに行けないの。だからその時はこれを飲むのよ」と教えてくれました。お茶は主におもてなし用で、家族はふだんからお茶がわりにこのカッテチアを飲んでいるんだとか。佐藤ではなく塩で飲み人もいるそうです。

とにかく話し込んでしまうのです、このお店に来ると。
彼女は、ボクが自分で言うのもおこがましいんだけど、ソウルメイトだと思っています。いろいろな考えや感じ方や大事にするものの根底がすごく近いものを持っているから。大人になって随分経ちましたが、こんなに深いところで話ができる人はあまりいないな、と感じます。

ここ5年分くらいのボクのおなかの中にある正義は彼女からもらったようなものなのだと考えています。


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