2020年初めのコラムは1月1日、元日版の日本農業新聞でした。
年賀状をやめた代わりに、年頭にこの1年を占うこのコラムが年初めのご挨拶です。
2020年、東京オリンピック・パラリンピック開催で、世界中の人々と注目が東京に集まりますが、
それを支える地方(農山漁村)は、この1年でどうなっていくのか。
あるいはどのように、持続していくべきなのでしょう。
強い農村とはなにか。
日本じゅうの農村歩きをしていると、東京にいるだけではわからないことが見えてきます。
「都市農村交流」、「都市と農村問題」といっているうちは、その両者は分断されている。
と考えているうちに、都市と農村は、じつはつながっている、同じ根っこでつながっているのではと思った。
「都市という子を生み出したのは農村」であり、農村は子どもの「帰る場所」である。
都市と農村は家族なのだ。
田園回帰
関係人口
定年帰農
ふるさと難民
農の包摂力
補完関係
SDGs
パートナーシップ
コミュニティ
小さな拠点
連携
協働
ホストタウン(懐)
帰る場所
レジリエンス(災害からの回復力)
負けない強さ
コラム執筆陣はご存知、日本の農政を語る上で有名な研究者や論客ばかりですが、
日本農業新聞の懐の広さで、その末席に書かせてもらえるのは、おそらく農村歩きの数だろう。
そういえば去年はどれぐらい全国を訪ね歩いたのか、調べてみました。暇なので~。
北海道から鹿児島まで
出張90日
28都道県
80市町村(およそ)と1カ国(米・NY)
一番多かった県は、
福島 9日(会津と飯舘村ツアーのほか、新白河の家畜改良センター監事として日帰り4回など)
静岡 8日(県のむらづくり調査と季刊誌「むらのおと」の取材、また講演会など)
青森 6日(飼料米の牧場調査ではストーブ列車に感動!農福連携ロケでにぎやかな牧場に感銘、そのほか講演会)
兵庫 5日(多面的機能講演会や取材、食のシンポジウムなど)
北海道 5日(放牧シンポジウムの事前取材で清水町、足寄町、広尾町ほか放牧酪農を集中的に学んだ。熱中小学校ミニ講座で更別町)
熊本 4日(酪農科学会の参加と、熊本牧場の監事監査など)
香川 3日(まんのう町で水源の里シンポジウム)
岡山3
東京(八丈)3
岩手2
新潟2
山形2
宮城2
長野2
群馬2
茨城2
埼玉2
愛知2
奈良2
和歌山2
鳥取2
愛媛2
福岡2
大分2
宮崎2
ほか
2019年を振り返って気づくのは、地方の仕事に加えて、学会や学術の場への参加が相次いだこと。
JICAで農村国際貢献のシンポジウム(5月)
国連大学で生物多様性シンポジウム(5月)
酪農科学会 (8月)
棚田学会 (8月、12月)(学会会員なので)
日本学術会議で水産シンポジウム(12月)
まさかこんなアカデミックな場で、発言の機会が巡ってくるとは想像していなかったので意外でありおもしろいなと思った。
いずれも声をかけてくださったのは、友人知人である。
仕事も、人生も、結局は、友達の影響が大きいと思った。
また19年の特徴として、千葉で予定されていた講演が2件、台風被害で中止・キャンセルになった。
ちなみに、18年も台風による講演中止(神戸)は1件。
自然災害とどうつきあうか。
わたし自身の仕事の仕方にも関わってくる。
というわけで、2020年、じぶんはどんな1年を過ごしたいのか。
友達を大切にすること。
多様な発信の場を持つこと。
以上、年賀状代わりのブログ書き初めでした。
ことよろ~
ベジアナ・あゆみ