琉球新報「はいたいコラム」100回連載終了しました。卒業記念に自分のベスト5コラムを選びました

きょうから3連休。

暇ができたので、ずっと溜め込んでいた自由なつぶやきと報告を~~。

2015年から5年間、沖縄の新聞「琉球新報」で連載させていただいた「はいたいコラム」

が年末で終了しました。

毎月、第1日曜と第3日曜の隔週連載で、ちょうど100回、書きました。

 

沖縄出身でもないわたしがなぜ「琉球新報」で連載していたのか。

思い起こすとおもしろいご縁で、

那覇で開かれた日本農業新聞との共催シンポジウムに参加したとき、

有名な講師の先生の基調講演が白熱したのはよいものの大幅に超過して、

そのあとのパネルディスカッションの時間が半分ぐらいになってしまったんですよね。

ほかのパネリストは、JAとか新聞とかそれぞれ組織の代表者ですので、

発言しないで帰るわけにはいきません。

そこで一応、タイムキープとアドリブを職業にしているわたしがその役を買い、自分の発言のほとんどを割愛したのでした。

シンポジウムは、どうにか滞りなく終了し、

打ち上げの席で、そのときコーディネータを務めていたM経済部長が、

「小谷さんに話してもらえなかった分、紙面に書いてくれませんか」と、提案してくれたのでした。

もちろんわたしは快諾しましたが単発コラムだと思っていました。

ところがM部長は、ちょうど紙面刷新を控え、連載を依頼してくれたのです。

びっくりしました。

自分が一歩引いたら、相手が押してくる、なんていうんでしたかこういうの、シーソーの法則じゃなくて、なにかとにかくそういう力学を感じました。

遠慮するもんだな、と思いました。

そのようにして5年間の連載がはじまり、経済面でしたが日曜版なので、まったくもってリラックスしてのんびりと、

全国各地の主に農村や、ときどきは離島もあったので(あるいは陸の孤島は大いに行くので)、

島の経済や地域活性化とからめてコラムと言うかエッセイを書かせてもらいました。

5年の間に担当部長は、宮城さん、金城さん、島さん、与那嶺さんへと4人に担当いただき、〆切りにお付き合いいただき、感謝してもしてもしきれません。

 

沖縄県の新聞とはいえ、今の時代、WEB版で全国で読めるので、

わたしもこのブログやSNSでシェアして、友人知人にはわりかし好評をいただき励みにしてきました。

どんな生命活動にも終わりはくるもので、

それは前向きに受け入れていくわけですけれども、

連載を失うことはやはりさびしく思った。

だけど、「引いて」もらった仕事だから、今後も「押し売り」はしないで活動していこう。

 

というわけで、自分の中で100分のベスト5を選びましたーーー!

ありがたいことに、WEBページは閉じずにいてくださるので、

よかったら、読んでみてね!

 

 

①「島山羊はオスがおいしい」 2015年9月6日(那覇)

 

 沖縄のみなさん、はいたい~!

今週から始まりました「はいたいコラム」です。

山羊の取材に行ってきました。

全国にいる山羊2万頭のうち実に4割を占める沖縄は山羊アイランド。

「本場の島ヒージャーならここ」と案内されたのは、

糸満市にある「玉城やぎ料理店」。

おかあさんが一人で営んでいます。

薄いピンク色の山羊刺しは肉厚で、皮とゼラチン部分もしっかり付いておいしそう。

酢醤油とショウガでいただくと、さっぱり肉の香りもほどよくおいしい~!

すると所長から驚きの一言が!

「これは若いね。おいしいのは大人のオスよ~」。
 山羊肉は成オスの方が風味豊かだそうです。

古今東西、畜産文化の中で、成オスの方が高い肉の価値観にわたしは初めて出会いました。

https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-248517.html

 

②「モンゴルで見た羊の解体」 2017年11月5日(モンゴル)

モンゴルの旅で最も印象的だったのは、遊牧民一家が歓迎の印に見せてくれた、

それは見事な羊の解体でした。
 ゲルの主(あるじ)は草原の上で、3歳の羊の足をつかんであおむけにし、

ナイフでおなかを切開したかと思うと

~~ほぼ全ての解体を主が一人でこなしました。

1本のナイフとこぶしを最良の道具に、実に無駄のない美しい仕事でした。
 私たちは命が食べ物に変わる瞬間を見ることはありません。

それは言い換えれば、お肉とは何か、動物の肉を食べるとはどういうことなのか、

考えるチャンスがないということです。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-608341.html

 

③「もしも桜島が部長だったら」 2016年1月17日(鹿児島・桜島)

島んちゅのみなさん、はいたい~!

鹿児島県桜島を訪ねました。

もっとも都市に近い活火山ですが、地元の人によると、

「近頃どうも静かでおとなし過ぎるね~」、

「そろそろ暴れそうだね」などと、

まるでどこかの上司のウワサでもするように話してくれました。

怒りっぽいS島部長、そろそろ来るぞ。

備えておけばリスクも小さく済みますし、なかなか悪くない付き合い方です。

桜島には世界最小級といわれる「桜島小みかん」があります。

ハウスは灰よけのため、上部の屋根だけビニールで覆われていました。

桜島の暮らしに火山灰問題はつきまといますが、同時に

水はけがよく、みかん栽培にとっては恵みでもあります。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-205518.html

 

④「土地の課題を知る旅」 2019年11月17日(福島)

福島スタディツアーで飯舘村へ行ってきました。
被災から8年を経て再開した農家レストラン「気まぐれ茶屋ちえこ」

このお店を営む佐々木千榮子さんは
再開に踏み出した理由を、

「この家に来ればお父さんと一緒にいられるから」と語ってくれました。

飯舘村に6500人いた村民のうち、帰村したのは2割。

それでも千榮子さんは店を開くことで、この家とお父さんと会話をしているのでした。

ふるさとに帰る理由は、千榮子さんが自分らしく生きる権利なのです。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1026951.html


⑤「トキと農家と世間の三方よし」 2019年3月17日(新潟・佐渡ヶ島)

 生産者が育むのは食料だけではありません。

地域環境そのものです。

島の人たちは知っていたのです。

手間をかけてでも、トキを生きやすい田んぼにする方が、農家自身も生きやすくなることを。

こうして2011年、

「トキと共生する佐渡の里山」は、FAO(国連食糧農業機関)により先進国で初めて(=日本初)

「世界農業遺産」の認定を受けました。

地球の食糧問題を解決する上で重要な農業システムだと評価されたのです。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-889934.html

 

⑥「人と食べ物の関係」 2019年2月3日(東京・八丈島)

食品廃棄はなぜ減らないのか。

先日訪ねた東京都の島、八丈島で、考えさせられる出来事がありました。

わたしたちにとって食べ物とは何でしょう。

売って儲(もう)ける商材でしょうか。

暮らしに経済は切り離せませんが、

ふるさとの気候風土から生まれた食文化、それを育む人々の存在を慮(おもんぱか)らないで、

誰が食を語れるでしょう。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-870526.html

 

 

あ、ベスト5と言いながら、ベスト6になってしまったー。

しかも、モンゴル以外、ぜんぶ「島」でしたー。

関係者のみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

というわけでこれらのコラムをまとめて出版したいと思います。

まずは、出版社探しからだけどね。

気軽に読んでみてね。

 

 

ベジアナ島アナ@あゆみ

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