
平成30年 棚田学会大会シンポジウムが7/21(土)12:40から明治大学であります。
今年のテーマは「棚田と芸術」
棚田は食料生産や環境保全の場としてだけではなく、さまざまな芸術活動の場となり、また芸術の対象となってきた。
棚田 は多くの人々に創作活動のインスピレーションを与え、芸術・芸能と融合することにより、棚田と芸術、芸能の双方がより美しく、人々に親しまれ発展してきた。
棚田と芸術がもたらす農業者や地域への効果、都市住民や外来者への効果、
今後の可能性や展望などについて、
実際に棚田と芸術というステージで活躍中の方やメディアの方を交え、事例報告とディスカッションを通して 議論を深めていきたい。

(1) 棚田を舞台に ・上野裕治:ランドスケープデザイナー/カカシ作家
(2) 棚田を撮る ・中条均紀:写真家/アトリエshinla主宰
(3) 棚田を歌う ・田中卓二:むらおこしシンガー/JICA農村開発
(4) 棚田の美しさとは ・小谷あゆみ:フリーアナウンサー/農業ジャーナリスト
棚田に関わる専門家のみなさんに交じって、なんとわたくしも発表の機会をいただきました。
棚田について語れるなんて、なんて光栄なことでしょう〜。
棚田との出会いは、農業との出会いそのもの。
わたしの原点だ。
石川県能登半島、旧中島町、藤瀬の棚田の棚田オーナー募集を新聞の小さな記事で見つけた。
会社の経費でそのオーナーになり、「道草たんぼ」と名付けてニュース企画をはじめた。
社有車のステップワゴンを一人で運転し、三脚をかついで取材し、撮影し、リポートし、インタビューし、
田植えの前の代掻きから、草取り、稲刈り、はざかけまで半年間を石川テレビのニュース企画として追いかけた。
確か2001年のことだ。
撮影を終えて一人、田んぼのあぜに座りながら眺めた夕暮れの棚田、里山のことは
今思い出しても泣けるぐらい物語にあふれていた。
そこに住む人の、毎日耕して来た人の、裏山のサギやハクビシンとやり合う人の、
すべての暮らしと営みの結晶として、基礎として、棚田はあった。
そこは多くの自然の生命に満ちていたけれど、人が暮らしてこその里山。
自然界と人間界のちょうど間にその暮らしはあった。
わたしはそれが美しいと思った。
その加減がちょうどいいと思った。
しかも耕す製作者である本人達のほとんどはその美しさに気づかない。
その後、農業ジャーナリストのようなことを名乗るようになっていたけれど、
わたしの追いかけたいのは、やはり棚田であり里山なのだろうな。
小規模農業が好きだ。
小さいけれど多様な強さがある。
そして、ちょうどよい美しさではないだろうか。
わたしに与えられたお題は、「棚田の美しさとは」
美しさとは何か
どこから来るのか
いま書きながらまだ考えているところ。
じつはこのオファーをずいぶん早くから頂いていたので、
4月にバリ島のジャティルイの棚田(ユネスコ世界遺産)を見に行ったり、
奥出雲のたたら製鉄と文化的景観の棚田を見に行くこともできた。(棚田学会主催)
そもそも去年8月に初めて棚田学会シンポジウムに一般参加したときに知り合ったのが、
上記のランドスケープデザイナー/カカシ作家の上野裕治先生で、
そのご縁でお話を頂きました。
2017の様子はこちら
棚田学会でした 日本の棚田を愛し活用する人達、棚田に学ぶことたくさん
棚田学会大会シンポジウムは、7/21(土)明治大学であります。
今年のテーマは「棚田と芸術」
参加費:一般 1,000 円 学生 300 円 (棚田学会会員無料)
主催 : 棚田学会
後援 : 農林水産省
協賛 : 損保ジャパン日本興亜環境財団
〈申し込みは〉
□シンポジウムに参加します。
□懇親会に参加します。(会費:一般 4,000 円、学生 1,500 円)
□棚田学会に入会を希望します。(年会費:一般 4,000 円、学生 2,000 円)
お名前 所属 電話 E-Mailを添えて、
Mail か、Fax. 042-385-1180
tanadagakkai@gmail.com まで
どうぞ遊びにきてね。
ベジアナ・棚田マニア@あゆみ