きょう1/7(火)13:05~
「介護百人一首」NHKEテレで再放送します。
「介護職給料安いし大変よそんなの知るか私の夢だ」←福祉を学ぶ女子大生(20)瞳さんが詠んだ短歌。
ほんの少し想像力のある人なら、この歌を詠んだだけで、瞳さんの思いや環境が目に浮かぶと思いました。
介護職をめざす若い人を見ていると、
両親が介護に関わっていたとか、
祖父母と同居しているとか、おばあちゃん子、おじいちゃん子だったとか、
家族に介護職がいたとか、
家族に病気のひとがいたとか、
子どものときから介護の現場を経験しているゆえに、将来、自分の職業に選ぶ人がいます。
瞳さんはどんな動機で、介護職をめざすことになったのでしょう。
「介護職?給料安い大変よそんなの知るか!わたしの夢だ」
大学で福祉を学んでいる作者の瞳さん、よりによって実習先の病院関係者に
この言葉を言われたそう。
給料が安い、仕事が大変なのは介護職だけでしょうか。
足りないのは介護という仕事に対する敬意、社会の理解ではないのか。
医療に関わる医師は尊重され、医療以外の老いと病と生死にかかわる介護はなぜ敬われないのか。
なぜ彼女が介護を志すようになったかを知れば、こんな軽率な発言しないはず。
問題は給料だけではないと思った。
それは、農業就業人口の減少にも似ていると思った。
問題は、収入だけではなく、そこに誇り、プライドが保てないからではないか。
では、ヨシモトの売れない芸人さんたちは、なぜこぞって芸人になりたがるのか。
ほとんどが芸だけでは食べていけないにも関わらず、
アルバイトしてまで、芸人をやり続けるのか。
そこに、夢や憧れがあるのだろう。
叶うか叶わないかの確率は、関係ない。
社会的な認知度、
仕事のおもしろさ、かっこよさ、
憧れがあるからないかではないか。
介護や農業に決定的に欠けていて、
お笑い界が持っているもの、それは、メディアの露出である。
知らないものに憧れることはできない。
わたしたち大人や、社会が若い人たちにできることはなにか。
若い人の夢や希望を応援しこそすれ、少なくとも、その芽を摘むものであってはならない。
あ、番組、はじまってしまう、

ハートネットTV♡介護百人一首、NHKEテレでまもなく
13:05~再放送します。