「紅花の守り人」ポレポレ東中野にて。わたしには守り継ぎたいものはあるだろうか

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「紅花の守り人」を観に、ポレポレ東中野へ行って来ました。

上映に先駆けて開かれた先行試写会でも8月に観ていたのだけれど、

市民手づくりの映画製作でクラウドファンディングをしていたので、

少し寄付したら返礼品にチケットが2枚送られて来たので、興味ありそうな友達を誘って行ってきた。

試写会の様子はこちら→「紅花の守人」ドキュメンタリー映画9月に公開

お返しには、監督のサイン入りのパンフレットもあったので、

表で撮影していたら~~~~

 

 
「監督の佐藤です」と話しかけてくれた人がいてびっくり!
ちょうど休憩時間で、外のベンチで休んでおられたのでした!

同行したEvonneさんは、国連大学の研究員として世界農業遺産を研究されていた専門家。
佐藤監督に、「世界農業遺産はいつ決まるんですか?」と質問されてしまいましたー。
紅花栽培システムは、地球規模の食糧問題を考えたとき、後世に遺しておくべき農業システムであるとして、
FAO(国連の食糧農業機関)の認定する世界農業遺産に申請中で、
国内での審査は通ったのですが、世界の審査がまだで、現地の皆さんは結果待ちでやきもきしているところなのでした。
 
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「紅花の守り人」とは、紅花栽培を守り継ぐ人、それで染色する人、紅花の魅力にとりつかれた人々の物語。
 
映画を作りたいと最初に言いだしたのは、紅花生産者の長瀬正美さん。
実は、紅花摘み最盛期の7月に訪ねてきたばかりでした。
 
そもそも 紅花ってどういうもの?
 
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紅花は赤い染料として珍重されます。
花の中の赤い色素はわずか1%
残り99%は黄色い色素で、水に溶けるため惜しみなくじゃぶじゃぶ水洗いして足で踏んで絞り出す

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そのあまりの惜しげもなさにびっくり!!
黄色い色素も使わないことはないらしいですが、
ともかく赤い色素は米の100倍、金の10倍と言われて珍重され、江戸時代は多くの富を山形のこの地にもたらした。

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水洗いしてしぼった紅花を天日の下で発酵させます
 
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時間がたつにつれて、オレンジから深い赤色に。
 
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手前の方が1日前のもの。
奥にあるのは、今朝摘みとって洗ったもの。
発酵していくにつれ、色が濃く増していく。
 
ただ栽培して出荷するだけでなく、「紅餅」という染料の材料に加工するまでが農家の仕事。
よって大変な労力と手間がかかります。
かつてシルクロードを渡って日本にやってきた紅花。
かつては日本の各地で栽培されていたが今残るのは山形だけ。

これほどの鮮やかな赤が植物からとれるのは、世界広しと言えども紅花だけ!

とても貴重で特徴を持つ植物なのです。

 

ただ「紅花」で儲かったのは昭和初期までで、戦時中は食料難で染料よりもイモや麦などカロリーあるものを作れと言う国の政策で、いったんは廃れてしまっていた。

 

戦後、その紅花の種が農家の蔵から見つけ出されたが、栽培するのは年老いた農家わずか数人だけになっていた。


長瀬さんは高齢農家に教えを乞い、紅花生産、紅餅づくりを復活させた。


東京農大の在学中、ネパール・インド・アフガニスタン等アジア各地を歩く中で、

人が生きる上で欠かせない農業の大切さを考えた。

ただ、故郷の山形に戻って日々農業を営みながら、何か物足りなさを感じていたそう。

たくさん作って高く売れればそれでいいのか、、。

そんな時に出会ったのか、紅花。

以来、高齢農家のもとへ通い、教えを乞うた。

手間はかかる、熟練の技術も必要、なのにそのわりには収入には反映されない、、。


だが、長瀬さんは取り憑かれたように紅花の世界へのめり込んでいった。


地域に伝わる悠久の紅花の歴史をつむぐ一員になる。


地元の小学校で、紅花栽培の体験授業をしたり、

手作りのワークショップも何年も続けてきた。


そのあまりの盲信ぶりに、

毎年紅花の時期には夫婦の間は険悪になる、、、。

 

 

クラウドファンディングの御礼の手紙

 

 

佐藤監督と対談するのは、「おだやかな革命」の監督

 


山形で見た紅花栽培の人形

 

 

 手が紅花色に染まる長瀬さん

ざるの中に並ぶのが「紅餅」




農家はなんで農業を営み続けるのだろう。
それはもしかしたら、
わたしはなんのために生まれて生きているのだろう。
そんな人間の根源的な問いへの答えにも重なるように思えました。

紅花農家以外にも、
染色家、
「烏梅」という梅を燻製にした触媒を作り続けるただ一軒の農家が登場します。


わたしには守り継ぎたいものがあるだろうか。


「紅花の守人」はポレポレ東中野で公開中〜‼️



 ベジアナ

 


 

 


 

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